福島第1「安定保管を」 タンク、コンテナずれ確認

原子力規制委員会の山中伸介委員は17日、東京電力福島第1原発を訪れ、16日夜に発生した地震の影響でずれた処理水保管タンクやコンテナの状況などを確認した。終了後「東電には安定的な保管を心がけてもらい、規制側としても指導する」と述べた。
山中氏は当初、処理水の海洋放出設備に関して東電側と意見交換する予定だったが、東電の地震対応を優先するため中止した。一時停止した2号機と5号機の使用済み核燃料プールの冷却についても東電側とのやりとりはできなかったという。
山中氏は「停止の原因は今後しっかり分析する必要がある。改めて訪問して意見交換したい」と話した。処理水放出設備の建設予定地の視察は行い「準備は順調に進んでいる」と述べた。
東電によると、処理水などを保管するタンク85基がずれ、使用済み防護服などを収納し、屋外に保管していたコンテナが複数転倒した。〔共同〕
関連企業・業界