海外VCのみに出資、政府が新基金 スタートアップ育成

政府は海外のベンチャーキャピタル(VC)による日本国内のスタートアップへの投資を促す新たな基金を2023年度をメドに設ける。海外VCに出資し、最終的な投資先は国内のスタートアップに限る。海外VCの経営に関するノウハウを取り込み、国内のスタートアップを後押しする狙いがある。

18日の内閣府の有識者会議でまとめたスタートアップ育成の戦略案で示した。投資枠は未定だが1000億円規模を見込む。海外のVC経由に限定した基金の立ち上げは政府として初めて。6月にも開く総合科学技術・イノベーション会議で決定する。
戦略案は国内のVCについて、リスクの高い科学技術への投資などの「専門性が不足している」と指摘した。投資のリスク判断や収益化などで海外VCの力を活用し、スタートアップへの投資を促す。
関連キーワード