中国TPP申請 総裁選候補、見解割れる
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自民党総裁選の4候補は17日、中国による環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟の正式申請に言及した。河野太郎規制改革相と岸田文雄氏、高市早苗氏は同意に慎重な姿勢を示した。
共同記者会見で岸田氏は「中国が高いレベルの要求をこなすことができるか見る必要がある」、高市氏は「ほかに関係国もいるので議論しなければならない」と述べた。野田聖子幹事長代行は「(中国の対応)レベルを確認し、世界経済の安定のため前向きに検討すべきだ」と話した。
河野氏はテレビ東京番組で「今の中国の様々な貿易ルールではTPP加盟条件を満たすことはできない」と語った。

菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選には河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の4氏が立候補。9月29日に投開票され、岸田氏と河野氏の決選投票の結果、岸田氏が新総裁に決まりました。岸田氏は10月4日召集の臨時国会での首相指名選挙を経て第100代首相に就任しました。