コロナ死者数増加、加藤厚労相「ワクチン接種検討を」
厚生労働省は17日、新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」の会合で感染状況を分析した。全国の新規感染者数は減少傾向にある一方で、死者数は最多を更新している。加藤勝信厚生労働相は「とくに高齢者は積極的な接種の検討をお願いしたい」とオミクロン型対応ワクチンの接種を呼びかけた。
厚労省によると、17日の全国の新規感染者数は12万6989人。11日~17日の1日平均は13万5678人で前週比0.8倍と減少した。
死者数は14日に503人と最多になった。加藤厚労相は「感染者のうち80代以上の高齢者が占める割合が昨年夏に比べて大きくなっている」と説明。厚労省のまとめでは、15日までのデータを盛り込んだ1月の新規感染者のうち、60代以上が占める割合は19.2%で月単位で見ると22年2月以降で最も多くなっている。
11日時点の病床使用率は神奈川県が82%と最も高く、福岡県や鹿児島県などでも70%を超えた。重症病床の使用率も東京都で49%、大阪府で43%となっている。