/

オミクロン型対応ワクチン、職場接種開始 滑り出し低調

(更新)
think!多様な観点からニュースを考える

新型コロナウイルスのオミクロン型に対応したワクチンの職場接種が17日に始まった。政府が掲げる1日100万回の接種目標に向け体制整備が進むが、1~2回目の接種に比べると希望者が減る傾向にある。12日までに申請があった会場は3回目の4分の1程度と滑り出しは低調だ。次の感染拡大に備えるには、ワクチンの有効性などの周知が課題となる。

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)では17日、羽田空港で4回目の職場接種が始まった。ANAではパイロットや客室乗務員(CA)など16人が接種した。東京地区のグループ社員約2万5千人が対象で、今後は関西国際空港でも実施する。JALもCAなど約50人が接種した。10月中は1日あたり最大で100人前後、11月以降は200人前後の接種を予定している。

18日以降も準備の整った企業から順次、接種が始まる見通しだ。ソフトバンクグループは傘下の通信会社ソフトバンクと共同で20日から東京本社で始め、順次全国の拠点に広げる。トヨタ自動車は11月中旬から国内15カ所で始める。正社員や工場で働く期間従業員など約8万人を対象とする。

ダイキン工業は11月中旬をめどに始める予定で、アンケートで正確な接種数を見極めるとしている。日立製作所も同月からの実施を検討しており、規模などを今後詰める。

政府は10~11月にかけて接種ペースを1日100万回に引き上げる目標を掲げ、接種間隔を短くする方向で調整している。働く世代の接種率向上には職場接種もカギになる。一方で企業にとって体制の整備などの負担は大きい。今回の申込数は731会場と、2977会場だった3回目の4分の1程度にとどまる。

ホンダは3回目の職場接種を受けた従業員が少なかったため実施しない方針だ。パナソニックホールディングスもグループ全体としては実施せず、工場など各拠点の判断に委ねる。接種回数や感染歴などで接種時期のばらつきも大きく、短期間で集中的に実施する職場接種のメリットが生かせないと判断した。

オミクロン型対応ワクチンの接種は9月20日に自治体の会場で始まった。2回接種を済ませた12歳以上が対象だが、足元の接種率は1.8%と低い。従来ワクチンで進めてきた20~40代の3回目の接種率も50~60%台にとどまる。

現状ではワクチンが足りず予約がとれないといった状況にはない。ワクチン接種が必要と考える人が減っている可能性が高く、接種が広がらなければ次の感染拡大への備えに不安が出てくる。

ニューズレター
新型コロナ特集ページへ

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
■ワクチン・治療薬 ■国内 ■海外 ■感染状況 ■論文・調査 ■Nikkei Asia

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません