/

首相「第6波の出口へ歩み始める」 水際対策緩和を説明

(更新)

岸田文雄首相は17日、首相官邸で記者会見し新型コロナウイルスの水際対策の本格的な緩和の方針を説明した。入国後の自宅や指定施設などでの待機期間に関し、一定の条件を満たせば現在の7日間から3日間に短縮もしくは待機免除とする。

「まん延防止等重点措置」は22道府県で期限を延長、もしくは解除する考えだ。

第6波の出口へ歩み始める

首相は変異型「オミクロン型」にふれ「諸外国での知見の蓄積も含め科学的性質が明らかになってきた」と述べた。感染状況に関し「36都道府県で感染者の数が減少に転じている」とデータを挙げた。

まん延防止等重点措置は「一定の効果はあった」と振り返った。地方自治体と話し合い、解除ができる結論にいたれば期限の3月6日を待たずに解除することもあり得るという考えを示した。

「慎重さを堅持しながら、同時に第6波の出口に向かって徐々に歩み始める」と言明した。「次のフェーズへと段階的に準備を進めていくべきだ」と強調した。

G7で最も厳しい水際対策の水準維持

首相は水際対策を「G7(主要7カ国)で最も厳しい水準は維持し」段階的に緩和すると説いた。感染が落ち着いている非指定国からの新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種をした入国者は待機期間をなしにする。

新規入国者を現在の1日3500人から5000人に引き上げる。首相は「主要先進国並みの待機措置とする」と話した。

いっそうの引き上げに関しては「内外の感染状況や水際対策、検疫体制などをにらみ、数字がどうあるべきか検討を続ける。段階的に国際的な人の往来を増やしていく」と発言した。

外国人の観光目的での入国について「全体の外国人の入国の議論をする中で再開時期について検討したい」と付け加えた。

5類への引き下げには否定的

ワクチンの3回目接種は「安定的に100万回以上が達成されるよう引き続き全力を尽くす」と明言した。

若年層の3回目の接種率の向上を巡り「社会全体の安心、安全を守る観点からもぜひ協力してもらいたい」と呼びかけた。「3回目接種が安全で有効だと丁寧に説明し、接種が進むよう努力を続けたい」と語った。

自らの3回目接種は「3月のあたまには受けたい。モデルナ製を予定している」と語った。「ワクチンの種類よりスピードを重視して接種を受けてほしい」と訴えた。

これまでのオミクロン型への対応について「感染者数は2021年夏の約4倍だが、入院待ち患者があふれた21年夏と違い必要な医療を提供している」と力説した。

首相は新型コロナの感染症法上の分類を「5類」へ引き下げることに否定的な考えを提示した。感染者への外出自粛の要請などができなくなることを例に挙げ「いまはまだ感染拡大の心配が世の中で感じられている」と指摘した。

ウクライナ情勢、緊張緩和に努める

首相はウクライナ情勢を巡って「重大な懸念をもって情勢を注視しているが状況は予断を許さない」と懸念した。G7をはじめとする国際社会と連携し「緊張緩和に向けた粘り強い外交努力を続ける」と述べた。

首相は17日夜にロシアのプーチン大統領との電話協議に臨む。首相は「力による現状変更は決して認めることはできない」と力を込めた。日本とロシアの関係を念頭に「緊張緩和に努めなければいけない」と主張した。

在留邦人の退避へ「チャーター機の手配を行うなど邦人保護に全力を挙げる」と唱えた。

「ぶら下がり」は60回以上

首相はおよそ2カ月記者会見を開かなかったとの指摘について「ぶら下がり会見という形で長い日は30分近くさまざまな質問を受けた」と理解を求めた。政権発足後に60回以上、ぶら下がり会見を開いたと説明した。

政治決断の判断の基準について「何が国民の皆さんにとってベストなのかということだ」と答えた。「難しい判断の連続だったが最後は自分で決める覚悟で物事を判断した」と語気を強めた。

首相は原油価格の高騰へ財政支援などの対策を講じてきたと話した。「効果も含め(松野博一)官房長官のもとで改めて検証し何が必要なのか議論を進めてもらっている」と説明した。

政治・外交 最新情報はこちら
Twitterで最新情報を発信

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません