春季交渉、物価高対応に「賃上げ重要」 官房長官

松野博一官房長官は16日の記者会見で、集中回答日を迎えた2022年の春季労使交渉について「ウクライナ情勢などで物価が上昇するなか、賃上げをしっかりと実現するのが重要だ」と述べた。
原油や食料品などの価格が上がっていると指摘し「賃上げ税制の拡充や価格転嫁の円滑化などあらゆる施策を総動員し、企業が賃上げをしようと思える雰囲気を醸成していく」と強調した。
岸田文雄首相は「成長と分配の好循環」実現に向けて賃上げを重視する。21年11月に業績が回復した企業に「3%を超える賃上げを期待する」と表明した。
松野氏は「ウクライナ情勢が不透明で長期化するおそれがある。国民生活や企業への影響を見極めつつ政府全体でしっかりと対応したい」と話した。