青森・大分両県に大型弾薬庫、防衛省方針 23年度に

防衛省は2023年度、青森県と大分県の自衛隊施設に長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」などを保管できる大型の弾薬庫を新設する方針だ。海上自衛隊の大湊地方総監部(青森県むつ市)と陸上自衛隊の大分分屯地(大分市)に2棟ずつ設ける。
政府は5年以内に防衛力を抜本的に強化すると掲げる。弾薬庫の整備は有事の継戦能力を左右する。27年度までに全国で弾薬庫を70棟程度増やすよう検討する。今国会で審議中の23年度予算案に関連経費として58億円を計上した。
同ミサイルは相手のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」の行使手段になる。米国製巡航ミサイル「トマホーク」や国産の「12式地対艦誘導弾」能力向上型は26年度から部隊への配備を始める予定だ。
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