日米英豪で共同訓練 台湾・尖閣念頭に中国抑止 - 日本経済新聞
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日米英豪で共同訓練 台湾・尖閣念頭に中国抑止

日米と英国、オーストラリアなど11カ国は14日、豪州国内と周辺海域で共同訓練を始めた。7月末までの日程で、陸上自衛隊は米英の海兵隊、豪陸軍と上陸戦闘訓練に参加する。台湾や沖縄県・尖閣諸島周辺での緊張の高まりを念頭に、中国への抑止力を高める。

米豪両国の共同訓練「タリスマン・セイバー」に9カ国が加わる。実動訓練に参加するのは日米英豪とカナダ、韓国、ニュージーランドの7カ国。オブザーバー国としてインド、インドネシア、ドイツ、フランスも人員を派遣する。

日米豪印の枠組み「クアッド」や欧州各国などインド太平洋地域に関与する幅広い国が連携する。加藤勝信官房長官は15日の記者会見で「自由で開かれたインド太平洋の維持強化に向けた連携を一層強化する意義がある」と述べた。

陸自は離島防衛専門の「水陸機動団」を送る。南西諸島周辺で有事が発生した際にいち早く戦闘任務を負う部隊で長崎県に拠点を置く。

吉田圭秀陸上幕僚長は15日の記者会見で「水陸両用作戦はわが国の防衛の焦点である南西の島しょ防衛における極めて重要な作戦だ」と話した。「戦術技量を高めることは防衛力強化に資する」と説明した。

自衛隊は前回の2019年のタリスマン・セイバーでも米軍と実動訓練した。今回は英国軍が加わる。

自衛隊は今年5月にも米仏を加えた3カ国で離島防衛の訓練をした。インド太平洋地域に関わる姿勢を鮮明にする欧州諸国を交えた訓練が広がる。吉田氏は「地域の平和と安定に貢献する」と語った。

豪公共放送ABCによると、訓練に先立ち中国の情報収集艦が付近の海域に向けて航行した。ダットン豪国防相は「豪州の活動の一環として監視している」と言及した。

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