次世代原発・運転延長の検討加速、経産相と九州財界懇談

西村康稔経済産業相は15日、「原子力発電所の運転期間の延長と『次世代革新炉』の開発・建設の検討を加速する」と述べた。九州経済連合会や九州経済同友会などとの懇談会で強調した。
政府は既存の軽水炉型の原発を改良して安全性を高めた「革新軽水炉」などの次世代原発の新増設・建て替え方針について年内に結論を出す。
「電力の安定供給が重要で、GX(グリーントランスフォーメーション)との両立に向けて全国規模で(送電網などの)系統の強化、定置用蓄電池の導入も加速する」と語った。
九経連の柴戸隆成副会長は「日本経済の活性化にはイノベーションを起こして未来への投資を続けながら、力強く地域創生に取り組むことが必要になる」と語った。
西村経産相は16日には熊本県を訪問し、半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)とソニーグループ、デンソーが建設を進める半導体工場などを視察する予定だ。