財務相「悪い円安」に懸念 G20に出席の意向

鈴木俊一財務相は15日の閣議後の記者会見で、外国為替市場で進む円安について「為替の安定が重要だ。特に急速な変動は望ましくない」と重ねて強調した。原材料価格が高騰し「価格に十分転嫁できないとか、賃金がその伸びを補うほど伸びていないことについては、悪い円安と言えるのではないか」と指摘した。
20日に米ワシントンで開く20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議には出席する意向を示した。「出席するつもりで準備を進めている」と述べた。ロシアのウクライナ侵攻に関して「国際社会全体でロシアの暴挙を抑えることができるよう努力したい」と語った。
ロイター通信によると、G20の議長国であるインドネシアの財務省高官は14日、同会議にロシアがオンラインで出席する意向を示していると明らかにした。ロシアが参加する場合、イエレン米財務長官は欠席する考えを示している。