日米の防衛協力、自治体調整が急所 兼原元官房副長官補
安保3文書 識者の提言
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日本の国益をしっかり定義して外交安保の戦略を描いたのは明治の帝国国防方針以来だといえる。戦後は日米同盟があったが「戦略文書」と呼べるものがなかった。
冷戦が終わって中国という脅威ができて日本もようやく戦略的な思考が始まった。
外交と防衛の両方に目配りし、総合的な国力という考え方を打ち出したのはよかった。米国や英国ではごく普通のことだ。
これまで日本の防衛といえば自衛隊が主で、外交は日米同盟一本足...