
子ども持つ壁「家計苦」7割 縮小ニッポン、私たちの本音
人口と世界 男女1000人アンケート
世界人口の拡大が終わりつつある。停滞の主因は世界的な少子化だ。経済発展に伴って出生率が下がるのは世界共通の現象だが、その背景には結婚・出産をどうするのかというわたしたち一人ひとりの選択がある。連載企画「人口と世界」の第5部「わたしの選択」では、人口減社会の背景にある家庭や個人の人生の選択を描く。
日本はなぜ世界を大きく上回るペースで少子化が進んでいるのか――。日本経済新聞社が20~60代の男女1000人に実施したアンケート調査では、家計に余裕がないためと考える人が7割超に上った。若年層が将来の成長や安定を見込んだ上で、安心して結婚、出産、育児に取り組める環境づくりが課題となる。
「結婚した方が良い」、20・30代半数切る
「結婚はした方が良いと思うか」。人生を大きく左右する結婚について「そう思う」「少しそう思う」と考える人は51.5%だった。未婚化が進む中でも結婚に肯定的な意見はまだ多い。
年齢別にみると、やや様相が異なる。60代は6割超が結婚に肯定的なのに対し、20代と30代は5割に満たなかった。男女別では女性の方が結婚に慎重で、特に30代の女性は「そう思う」がわずか9%だった。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
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人類登場から30万年。長く続いてきた人口膨張が、終わりに差しかかっています。経済、社会、軍事などあらゆる面で基盤となった人口とそれを支える出生率が減少。連載企画「人口と世界」では人口減少社会に危機感を抱く世界の国々の動きを取り上げます。第5部「わたしの選択」では、人口減社会の背景にある家庭や個人の人生の選択を描きます。
第1部「成長神話の先に」まとめ読み
第2部「新常識の足音」まとめ読み
第3部「衰退が招く危機」まとめ読み
第4部「下り坂にあらがう」まとめ読み
第5部「わたしの選択」まとめ読み