コロナの死者数、5類移行後も把握継続へ 厚労省

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染による死亡者数の把握を5月の5類移行後も続ける方針だ。全国の出生や死亡を調べる「人口動態調査」の死因などのデータをもとに同省が集計する。死亡者数の増減などから感染状況の変化を察知し、対策につなげる狙いがある。
13日開いた厚生科学審議会(厚労相の諮問機関)の感染症部会で方向性を議論した。調査は4月1日に始めるが、実際のデータ把握は発生から約2カ月後になる。これまでのように日々の死者数の公表はなくなる見込みだ。厚労省は集計した結果を公表するかや、コロナによる死亡の定義を今後検討する。
同省は既存の調査の枠組みを活用するため、医療現場や自治体の業務負担は生じないとしている。感染者数については季節性インフルエンザといったほかの5類感染症と同様に週ごとの定点調査で把握する。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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