高市氏、政治資金「正当処理」　領収書差し替え報道否定

高市早苗経済安全保障相は13日の記者会見で、政治資金収支報告書に添付する領収書を差し替えたとの一部報道を否定した。「まったく事実ではない。正当に処理している」と述べた。古い領収書を提出した事務的なミスで、収支報告書は修正したと話した。

「しんぶん赤旗日曜版」の報道について問われて答えた。高市氏が代表を務める政党支部が2021年に開いた政治資金パーティーで、別の政党支部から22万円の収入を得たが、収支報告書に記載しなかったと報じた。

政治資金規正法は個人や団体が1回のパーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した場合、名前や金額を収支報告書に記載すると定める。

同紙は高市氏らが同法違反の疑いで刑事告発された後、高市氏側が金額を12万円と記した領収書を再発行して差し替え、収支報告書を訂正したと報道した。

高市氏は記者会見で、支部あての22万円の領収書を発行後、22万円のうち支部が12万円、個人が10万円だと分かったと説明した。その後に支部と個人それぞれに再発行したと語った。

「古い領収書は誤りなので返送するか処分しなければならない。先に発行した領収書で報告をつくってしまった」と言及した。収支報告書は「すでに修正されている」と強調した。