23年度は経常1.2%減益に、法人予測調査 製造業が失速
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内閣府と財務省が13日発表した1〜3月期の法人企業景気予測調査によると、2023年度の全規模・全産業の経常利益は前年度比で1.2%減少する見通しとなった。製造業は3.1%、非製造業は0.3%減る。宿泊などのサービス関連は回復するが、海外景気の悪化で製造業が失速する見通しだ。
調査は四半期ごとに企業の景況感を聞いており、今回の回答基準日は2月15日だった。自社の景況が前の四半期より「上昇」と答えた...
賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。