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日韓首脳3年ぶり会談 元徴用工問題、早期解決で一致

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この記事のポイント
・正式会談は2019年12月以来、およそ3年ぶり
・懸案の元徴用工問題は早期解決で一致
・北朝鮮の核実験も見据え抑止力強化急ぐ

【プノンペン=重田俊介、恩地洋介】岸田文雄首相は13日、訪問先のカンボジアの首都プノンペンで韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と首脳会談に臨んだ。日韓首脳の正式な対面での会談は2019年12月以来およそ3年ぶり。懸案の元徴用工問題について早期に解決する方針で一致した。

およそ45分間会談した。ミサイル発射を続ける北朝鮮について協議し非難した。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携すると確認した。首脳間での意思疎通を継続していくことも確かめた。

日韓関係は「国交正常化以降、最悪」といわれるほど悪化していた。韓国側が慰安婦問題に関する日韓合意を事実上破棄したほか、韓国大法院(最高裁)が18年に元徴用工への賠償を日本企業に命じる判決を出したためだ。

元徴用工問題を巡って首相は、韓国側が一定の解決策を示すことが会談の前提との立場をとってきた。両首脳が9月にニューヨークで30分ほど協議した際も非公式の「懇談」との位置づけにとどめている。

尹氏は元徴用工問題の調整状況を説明したとみられる。尹政権は外交ルートを通じ、韓国の企業などが出資する財団が日本企業の賠償金を肩代わりする案を提示した。

首相は「外交当局間での協議が加速していることを踏まえ懸案の早期解決を図ることで改めて一致した」と述べた。会談後にプノンペンで記者団の質問に答えた。

韓国側によると両首脳は新型コロナウイルスの影響で滞っていた両国間の民間交流を拡大する考えで一致した。日韓は互いに査証(ビザ)なしの渡航が可能になった。

首相は会談の冒頭でソウルの梨泰院(イテウォン)で多くの犠牲者が出た雑踏事故に哀悼の意を示した。尹氏は日本人2人が亡くなったことへの弔意を表明した。

今回正式な会談に踏み切ったのは、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射をはじめ安全保障上の事情が大きい。北朝鮮は7度目となる核実験の準備も進めており、日米韓3カ国を基盤に抑止力の強化を急ぐ。

韓国海軍が18年に自衛隊機に火器管制レーダーを照射する事件が起き、自衛隊と韓国軍の関係も冷え込んだ。外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)などの枠組みもない。

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