高市早苗氏「罷免されても仕方ない」 防衛増税巡る発言
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高市早苗経済安全保障相は13日の閣議後の記者会見で、防衛費増額の財源を増税でまかなうとの岸田文雄首相の指示に反論したことに言及した。「間違ったことを申し上げていない。閣僚の任命権は首相にあるので罷免されるなら仕方がない」と述べた。
首相と12日に面会して10分間ほど話し合ったと明らかにした。「安定的な財源が必要なことは認識が違っていなかった。見解が違ったのは指示のタイミングだった」と語った。
2023年の春季労使交渉(春闘)の結果や、賃上げや投資の状況を見極める必要があるとの認識を示した。高市氏によると、首相は「23年度のことでなくても誠実に率直に国民に負担の必要があると伝えるべきだ」と答えた。
高市氏は10日に自身のツイッターに「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された首相の真意が理解できない」と投稿した。8日の政府・与党政策懇談会に呼ばれなかったことも「反論の場もないのか」と不満を訴えていた。