「強力な対ロシア制裁、継続」 日ウクライナ外相が会談
(更新)

【バイセンハウス(ドイツ北部)=塩崎健太郎】林芳正外相は13日午前(日本時間同日午後)、訪問先のドイツでウクライナのクレバ外相とベーアボック独外相と相次ぎ会談した。クレバ氏とは「国際社会が結束して強力な対ロ制裁を続けていく」と確認した。
林氏はロシアの侵攻に関し「ロシアの残虐行為は断じて許せず、ロシアの責任を厳しく問うていかなければならない」と伝えた。財政支援や避難民の受け入れといった日本の支援策を説明した。
クレバ氏は日本の支援に謝意を示した。日本がロシア産石油の禁輸措置を決めたことをウクライナのゼレンスキー大統領は高く評価していると明かした。
ベーアボック氏との会談では今年の主要7カ国(G7)議長国のドイツと来年、議長国を引き継ぐ日本が緊密に連携することで一致した。
欧州とインド太平洋の安全保障は不可分で「力による一方的な現状変更は世界のどこであれ認められない」との認識も共有した。4月の日独首脳会談で合意した安全保障などに関する首脳級の協議体の立ち上げについて具体的な調整を進めると確かめた。
林氏らはそれぞれドイツでのG7の外相会合に出席していた。林、クレバ両氏が会うのは4月のポーランドやベルギーでの面会以来、およそ1カ月ぶりとなる。