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五輪の中止・延期、野党が提起 首相は開催訴え

野党が東京五輪・パラリンピックの開催中止や延期を政府に提起し始めた。10日の衆参両院の予算委員会で相次ぎ大会中の感染対策を質問し、国内の新型コロナウイルス感染対策を優先すべきだと主張した。菅義偉首相は「安全・安心な大会」を開催すると訴えた。

衆院予算委で菅首相に質問する立憲民主党の枝野代表(10日午前)

立憲民主党の安住淳国会対策委員長は11日の党代議士会で「国民に歓迎される五輪になればいいが、そうならない時にどうするのか。明確な答えはなかった」と述べた。

立民の枝野幸男代表は10日の衆院予算委で、国内の感染状況に応じて中止も視野に入れるべきだと首相に迫った。「判断の先送りはできないタイミングだ。国民の命と暮らしを守る観点から、できなくなるのもやむを得ない」と説いた。

医療体制の逼迫やワクチンの接種状況に触れて「国内の医療を犠牲にすることは許されない」と強調した。国内の感染対策と開催の両立は不可能との考えも示した。

立民の山井和則氏は「首相の頭の中は『五輪ファースト』でワクチン接種、コロナで苦しむ事業者や国民の対策が二の次だと思えて仕方がない」と指摘した。首相は「大変失礼だ。私は五輪ファーストでやってきたことはない」と反論した。

参院予算委で答弁に立つ菅首相(10日午後)

国民民主党の玉木雄一郎代表は10日、記者会見で今秋への開催延期を提唱した。「数カ月でもずらせばもう少しワクチン接種も進み、医療に対する負荷も減ってくる」と語った。共産党は中止を求めている。

野党側は衆参の予算委で入国する大会関係者の人数や、具体的な水際対策の説明も要求した。丸川珠代五輪相は行動管理の徹底による一般人との接触回避などを挙げた。入国者数や関係者に要するPCR検査数は「精査中」と答えた。

参院予算委で菅首相に質問する立憲民主党の蓮舫代表代行(10日午後)

首相は「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じ、安心のうえ参加できるようにする。国民の命と健康を守る」と繰り返した。

自民党の世耕弘成参院幹事長は11日の記者会見で「万全な対策を取って開催することが何より重要だ」と主張した。

過半数が「中止」を求める報道機関の世論調査を念頭に「国民が不安に思うところもあるだろう」とも話した。「国民のワクチン接種を進める。選手や関係者の対策も示し、国民の理解を得る」と言明した。

二階俊博幹事長は10日、政府への中止の進言の可能性を問われ「まず政府が第一義的に判断すべきことだ」と発言した。「政府の判断を待ってから協議したい」と言及した。

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