茨城県議選、自民党は35議席 維新が初の議席獲得
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任期満了に伴う茨城県議選(定数62)は11日投開票され、現有44議席の自民党は9減の35議席に後退した。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題や相次ぐ閣僚辞任で岸田内閣の支持率が低迷する中、与野党は来春の統一地方選の前哨戦と位置付けて激戦を繰り広げた。
政権批判の受け皿として党勢拡大をめざした立憲民主党は現有2議席を維持し、自民の保守票取り込みを狙った日本維新の会は同県議会で初となる1議席を獲得した。
他の党派別獲得議席数は公明党4、国民民主党3、共産党1、諸派1、無所属15だった。
自民は旧統一教会側との接点や死刑執行に絡む失言による葉梨康弘前法相(衆院茨城3区)の更迭といった不祥事の影響を警戒した。維新は葉梨氏の地元である牛久市選挙区(定数2)で当選した。
県選挙管理委員会によると投票率は38.54%で、過去最低だった前回選をさらに3.32ポイント下回った。
県議選には全32選挙区で計96人が立候補した。党派別内訳は自民45人、公明4人、共産4人、立民3人、国民3人、維新2人、参政党1人、諸派1人、無所属33人。うち6選挙区で自民10人、公明1人、無所属1人の計12人の無投票当選が告示の2日に決まっていた。
〔共同〕