消費支出、1月6.9%増 6カ月ぶりプラス
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総務省が11日発表した1月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は28万7801円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比6.9%増加した。前年同月を上回るのは6カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出ていた前年同月からの反動で増えた。
支出を構成する主な10品目のうち8品目で増加した。「食料」は0.2%増だった。外食は外出自粛が強まった前年同月の反動で29.0%増となった。
鉄道運賃や有料道路料などを含む「交通・通信」は32.2%増えた。年末年始に帰省する人が多かった。宿泊料や国内パック旅行費を含む「教養娯楽」はプラス4.8%だった。
「光熱・水道」は3.4%減だった。電気代は外出機会の増加に加えて値上げによる利用減の影響も見られた。
前月比(季節調整済み)では実質1.2%減となった。新型コロナの変異型「オミクロン型」の感染拡大やまん延防止等重点措置の適用で落ち込んだ。
新型コロナ感染拡大前の2019年1月と比べると3.6%減とコロナ前の水準には戻っていない。鉄道運賃が45.3%減、有料道路料が38.5%減などと外出関連の品目でマイナスが目立つ。