職場接種、企業が副作用対応 申請2~3週でワクチン配布
厚生労働省は10日、新型コロナウイルスワクチンの職場接種で、副作用対応に必要な医療機器や薬剤は企業側で用意する必要があるとの見解を示した。注射後に「アナフィラキシー反応」と呼ぶアレルギー反応が起きた場合の対応が職場接種の課題の一つになる。
厚労省は同日、職場接種に関するQ&Aを公表した。副作用対応について事前に医療機関と協議し、物品や薬剤を準備して常時対応できるようにすることを求めた。
企業による職場接種の申請はオンラインのみで受け付ける。ワクチン配布は申請受理から「おおむね2~3週間を要すると想定している」と明記した。当初は申請が多く見込まれ、さらに時間がかかる可能性もあるという。
1会場あたり1000人以上の接種が前提で、規模が小さい中小企業には商工会議所や複数社で連携するよう求めたが、国が企業同士の連携を支援することはないと説明した。ワクチンを別の事業所に配布することは品質管理などの問題があるため認めない。
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