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首相、公邸に入居 野田元首相以来9年ぶり

(更新)

岸田文雄首相は11日、首相官邸に隣接する公邸に入居した。就任からおよそ2カ月間は東京・赤坂の衆院議員宿舎で暮らしていた。公邸を主な住まいにするのは2012年12月まで首相を務めた旧民主党政権の野田佳彦元首相以来で9年ぶりとなる。

首相は同日、公邸前で記者団に「新鮮ながらも心の引き締まる思いだ」と語った。「様々な観点から、公務に専念するためにも引っ越しを決意した」と述べた。

就任2カ月後の入居となったことに関し「大変めまぐるしい日々であったので、なかなか考える余裕もなかった」と話した。

公邸は官邸と同じ敷地内にあり徒歩で1分もかからない。災害の発生時などにすぐに官邸に駆けつけ、執務室や危機管理センターで対応できる。

野田氏の後に首相に就いた安倍晋三氏は公邸を活用したが、住居は東京・富ケ谷の私邸だった。菅義偉前首相は官邸から車で5分ほどの場所にある赤坂の衆院議員宿舎で過ごした。

野田氏は21年2月、衆院予算委員会で当時の菅首相に「一分一秒でも早く官邸に入るため万全を期すのが責任ある態度だ」と訴えた。世界の首脳は「職住近接のところに住んでいる」と指摘した。

菅氏は「緊急事態に対応する体制は常日ごろからしっかり取っている」と唱えた。

公邸は1929年に建てられ、官邸として使われていた。32年の五・一五事件では犬養毅首相が凶弾に倒れた。36年の二・二六事件では岡田啓介首相の義弟が暗殺された。昭和史が刻まれる建物だ。

2002年に現在の官邸が完成すると、旧官邸を曳家(ひきや)し改修して今の公邸になった。05年に最初に住んだ首相は小泉純一郎氏で、森喜朗元首相が郵政民営化を巡る衆院解散を止めようと説得した舞台になった。

取り壊された旧公邸ではかつて、正月に首相が議員を公邸にまねく「公邸びらき」が開かれた。今の公邸になってからは11年に旧民主党政権の菅直人首相が催した。

二・二六事件などの経緯から永田町では公邸に幽霊が出るとの噂が有名だ。政府は13年、これが事実かを問う質問主意書に「承知していない」と回答する答弁書を閣議決定した。

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