衆院議員の資産総額、党首で平均超えは首相のみ
衆院議員資産報告書 玉木・山本氏「0円」

11日公開の衆院議員資産報告書で政党党首の資産総額を比較すると、自民党の岸田文雄総裁(首相)が4983万円でトップだった。全議員465人の平均2924万円を上回ったのは首相のみで、立憲民主党の泉健太代表は585万円。国民民主党の玉木雄一郎代表とれいわ新選組の山本太郎代表は、株式を除く金融資産や不動産を持たず「0円」だった。
首相に次ぐのは共産党の志位和夫委員長で1146万円。日本維新の会の馬場伸幸共同代表が588万円で続いた。
首相は東京都渋谷区と静岡県伊東市に不動産を所有。広島市の建物も相続し、前回2018年の公開時から1588万円増えた。預金は1千万円で、株式や自動車、ゴルフ会員権の報告はなかった。
志位氏は千葉県船橋市や四街道市の不動産に加え、預金750万円を保有。馬場氏は堺市の不動産のほか、自動車とゴルフ会員権1口を所有していた。泉氏の資産は京都市の不動産のみだった。
「0円」の玉木氏は、友人が立ち上げた電力関連会社の株式10株を保有。山本氏は貸付金が540万円あった。
公明党の山口那津男代表と社民党の福島瑞穂党首は参院議員、「NHK受信料を支払わない国民を守る党」の立花孝志党首は元参院議員のため、今回公開の対象外。それぞれ当選後の資産公開では、山口氏が2158万円、福島氏が1924万円。立花氏は株式を除く金融資産や不動産を持っていなかった。〔共同〕