群馬・石川・熊本の「まん延防止」 政府、13日解除決定
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政府は10日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」について群馬、石川、熊本の3県を期限の13日で解除する方針を決めた。持ち回りで開いた政府対策本部で正式に決定した。
政府は緊急事態宣言を北海道、東京、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡、沖縄の10都道府県に発令中だ。重点措置は解除する3県のほかに埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重の5県に適用している。
10都道府県の緊急事態宣言や埼玉など5県の重点措置は扱わなかった。いずれも20日までの適用期間となっており、来週にも判断する。
宣言は感染状況で最も深刻な「ステージ4」、重点措置は上から2番目に深刻な「ステージ3」相当で適用する。群馬、石川、熊本の3県は5月16日から重点措置の対象になった。
内閣官房の8日時点の調べによると、人口10万人あたりの新規感染者数は群馬、熊本の両県が5人、石川県が7人だった。「ステージ3」の基準である15人を下回った。
病床使用率も28~34%で「ステージ4」の50%を割り込んだ。
重点措置では飲食店などに営業時間の短縮を要請・命令できる。違反した場合に20万円以下の過料を科す。解除後は過料を科すことができなくなる。
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