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1月消費支出0.3%減、3カ月連続マイナス 食料など減少

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総務省が10日発表した1月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は30万1646円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.3%減少した。3カ月続けてマイナスとなった。食料や家具といった生活関連の品目への支出が減り、消費支出全体を押し下げた。

消費支出を構成する10項目のうち7項目が実質で前年同月を下回った。食料が0.5%減だった。サケやマグロといった魚介類で13.0%、カップ麺で11.4%それぞれ減少した。外出が増えて家での食事が減ったほか、消費者の節約傾向も映しているとみられる。

家具・家事用品は9.1%減だった。洗濯機や炊飯器を含む家庭用耐久財は11.0%減、カーテンや照明などの室内装備・装飾品で36.0%減った。

政府の観光促進策「全国旅行支援」が再開された効果もあり、教養娯楽は18.6%増えた。宿泊料が59.2%増、国内パック旅行費は2倍になった。

交通・通信のうち交通は45.2%伸びた。鉄道運賃が49.8%増、航空運賃は6倍に増えた。格安プランへの移行の影響があった携帯電話通信料(8.0%減)などが押し下げ、交通・通信全体では1.0%のマイナスとなった。

消費者物価の上昇を受け、物価の影響を考慮する前の名目ベースと実質ベースの差が開いている。名目の消費支出は4.8%増で、実質と5.1ポイントの差があった。エネルギー価格の高騰があった光熱・水道は名目では21.0%増だったが、実質では5.3%の増加にとどまった。

新型コロナの感染拡大前の2019年1月と比べると、消費支出は実質で3.8%減となっている。

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