キャリア官僚合格、倍率8.5倍 春秋合計でも過去最低

人事院は10日、キャリア官僚(幹部候補)となる国家公務員総合職の2021年度採用試験について秋に実施した試験分を加えた合格者数を発表した。合計2056人で倍率は8.5倍と現在の試験制度になった12年度以降で最低だった。
春試験の倍率も同年度以降で一番低い7.8倍だった。
女性は616人で現行制度で最多となった。全体の30.0%で過去最高の19年度(30.7%)に次ぐ水準だった。女性比率は上昇傾向にあり12年度と比べると21年度は7.6ポイント高くなった。
出身大学別では、東大が362人でトップだった。京大142人、早稲田大98人、北海道大が82人で続いた。21年度の総合職試験への申込者数は1万7411人。20年度と比べ12.6%減り、5年連続の減少となった。