アプリストアとは Apple・Google寡占、手数料高止まり
きょうのことば

▼アプリストア スマートフォンで消費者がアプリをダウンロードしたり、開発者が配信したりするための基盤。米アップルが「アップストア」、米グーグル「グーグルプレイ」を提供し両社が市場を寡占する。アプリを配信するための手数料の高止まりの問題が指摘されている。

アップルはアプリの安全性確保などを理由に正規のアップストア以外からの配信を認めていない。グーグルはモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド」上で同社以外のアプリ配信を一定程度許容しているが、公正取引委員会の調査ではグーグルプレイの利用率は8割以上と圧倒的だ。アプリストアでは両社が提供するアプリと、他の事業者のアプリの両方を販売しており、競合関係にある。

両社は初期設定でインストールされているアプリの削除を認めておらず、自社のアプリが優先して選ばれやすい状況をつくることができる立場にある。公取委は仮にこうした行為に及んでいれば、独占禁止法上の「私的独占」などにあたる恐れがあると指摘している。