筆跡酷似「誠実に確認」 寺田稔総務相、政治団体領収書
自民党の寺田稔総務相は9日の参院政治倫理・選挙制度特別委員会で、関係政治団体が受け取った「寺田稔」宛ての領収書を巡り、11枚の宛名の筆跡が酷似し、偽造した疑いがあるとの野党の指摘に「誠実に確認し、回答したい」と述べた。
別の関係政治団体の政治資金収支報告書などに自身の貸付金600万円が記載されていない問題についても「全力で確認している。結果が判明次第、報告する」と語った。立憲民主党の熊谷裕人、共産党の山下芳生両氏への答弁。
野党は600万円について、関係政治団体「寺田稔呉後援会」(広島県呉市)の政治資金収支報告書のほか、寺田氏の資産報告書に記載されていないと指摘している。
松野博一官房長官は記者会見で、寺田氏に関し「引き続き政治家としての責任において適切に説明することが重要だ」と語った。〔共同〕