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海自、英空母と初訓練へ 東アフリカで日本寄港前に

岸信夫防衛相は9日の記者会見で、海上自衛隊と英海軍の空母「クイーン・エリザベス」がアフリカ東部海域で初めて共同訓練すると発表した。英国の空母打撃群が今夏にも日本に寄港するのに先立ち、ソマリア沖アデン湾で来週をメドに実施する。

海洋進出する中国を念頭に日英の連携を確認する。訓練は海賊対処を想定する。海自からはアデン湾で海賊対処行動に従事する護衛艦などが参加する。英国軍のほか、空母打撃群に同行する米国やオランダの海軍も加わる見通しだ。

岸氏は「英国とともに、海賊というグローバルな安全保障上の課題に対処する。海上交通の安全を確保する意思と能力を示す」と語った。

クイーン・エリザベスは英海軍史上最大級の空母で2017年に就役した。最新鋭ステルス戦闘機「F35B」などを搭載する。防衛省によると、自衛隊がクイーン・エリザベスと訓練した例は過去にないという。

空母打撃群は5月に英国を出発し、太平洋地域に向け長期航行をしている。2月の日英外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で自衛隊と共同訓練を実施する方針で一致し、詳細を協議してきた。長期航行中に複数回調整する訓練の第1弾と位置づける。

空母はインドやシンガポール、韓国へも立ち寄る計画だ。日本寄港の前後に日本近海でも訓練し、共同対処を確かめる。東シナ海や南シナ海で活発な軍事行動を続ける中国をにらみ、共通の価値観を持つ日英両国で足並みをそろえる。

年内にはドイツ海軍もフリゲート艦を太平洋地域に派遣する。日米と欧州が協調する姿を世界に発信し、中国への抑止力とする。

英国は香港の旧宗主国で、香港の国家安全維持法の制定を機に中国への警戒を強めた。新型コロナウイルスや新疆ウイグル自治区での人権問題なども影響し、太平洋地域の安全保障に関与する姿勢をみせている。

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