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欧州にLNG融通へ 政府、ウクライナ情勢巡り協力

(更新)

政府はウクライナ情勢が緊迫するなか欧州に液化天然ガス(LNG)の一部を融通する方針を固めた。国内で必要なLNGは確保したうえで、天然ガスの権益を持つ企業などに協力を求める。米国から融通の打診を受けていた。ロシアから欧州へのガス供給が止まる事態に備え、協調姿勢を示す。

9日にも表明する。国内に輸入されたLNGは火力発電や都市ガス用に使われる。電力需要の大きい2月は逼迫の懸念が強い。具体的な時期や量については引き続き検討しているが、融通可能な量には限界があるとの見方も多い。

米欧はロシアがウクライナに再侵攻した場合、ロシアへの大規模な経済制裁に踏み切る構え。ロシアが対抗措置として欧州へのガスの供給を止める恐れがある。欧州は天然ガス輸入の4割をロシア産に依存している。米国は欧州がエネルギー不足にならないようLNGを欧州に融通できないか日本などに打診していた。

日本政府はこの要請に応じて欧州を支援する。国内の電力供給に必要なLNGは確保する。大手電力の発電用の国内在庫は1月30日時点で167万トン。在庫逼迫が深刻だった前年同期と比べて、1割ほど多い水準にとどまる。

LNG取引は他国に転売できない「仕向け地条項」と呼ばれる制限が契約に盛り込まれていることが多いことも課題となる。ただ米国産のLNGには転売規制がない。日本への輸入用だけでなく、他国へ売却する事業を手がける国内企業もある。欧州への融通には民間との協力が不可欠となる。

日本のLNG輸入量は2020年で約7450万トンに上り、世界最大規模だ。オーストラリア、マレーシア、カタールの上位3カ国で全体の65%を占める。ロシアから8%、米国から6%と続く。萩生田光一経済産業相は4日、「世界最大規模の輸入国として、国民生活に影響を与えない範囲で何ができるか検討したい」と述べていた。

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ウクライナ情勢

ロシアがウクライナに侵攻しました。NATO加盟をめざすウクライナに対し、ロシアはかねて軍事圧力を強めていました。米欧や日本は相次いでロシアへの制裁に動いています。最新ニュースと解説をまとめました。

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