摩擦なき日米同盟の皮肉 怖さ消えた経済力でよいか
加藤晶也
[有料会員限定]
「雲一つない青空で、これからの日米同盟を象徴するようだ」。西村康稔経済産業相は1月に訪れたワシントンで、エネルギー省のグランホルム長官に語りかけると、グランホルム氏は「同意する」とうなずいた。西村氏は会談を終えると「空気は変わった。時代は大きく変わった」と語った。
通商産業省(現経済産業省)出身の西村氏が入省したのは1985年。自動車や半導体などを巡る貿易摩擦のまっただ中だ。
40年近くがたった...
ニュースの裏側や隠れた視点、次の展開を読む動きを紹介するコラムです。原則、週初に公開します。