核軍縮を議論、国際賢人会議開幕 オバマ氏もメッセージ
世界各国から有識者らを招き核軍縮を議論する「国際賢人会議」が10日、広島市で開幕した。岸田文雄首相はメッセージを寄せ「核兵器のない世界に向けた重要な一歩となることを望む」と訴えた。米国のオバマ元大統領もビデオメッセージを送った。

オバマ氏は2016年に現職の米大統領として初めて広島市を訪問した。「決して忘れることはない。世界中の核兵器の脅威を減らす決意を強めた瞬間だった」と語った。「子孫のために核兵器のない世界を追求する責任がある」と強調した。
国連のグテレス事務総長もメッセージを届けた。ロシアによるウクライナ侵攻について「冷戦のあとに、これほどあからさまな核使用の脅しを耳にしたことはなかった」と指摘した。
会議は11日まで開催する。首相は同日に参加を予定する。23年5月に広島市で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)を念頭に、核軍縮に向けた国際社会の機運を高める。
会議は白石隆・熊本県立大理事長が座長を務める。セッションで「核兵器のない世界」の実現への方策を討議する。

G7サミット(主要7カ国首脳会議)が2023年5月に広島市で開催されます。会議の議題や各国首脳の来日時の動きのほか、開催地・広島おもてなしに向けた準備などのニュースをまとめました。