9月の景気動向指数、4カ月ぶり低下 自動車関連悪化で
内閣府が8日発表した9月の景気動向指数(CI、2015年=100)の速報値は、足元の経済動向を示す一致指数が前月比0.7ポイント低い101.1だった。4カ月ぶりのマイナスとなった。中国・上海市の都市封鎖(ロックダウン)が6月に解除されて以降、部品不足の解消で回復が続いており、反動が出た。自動車関連の項目で悪化した。
内閣府は指数をもとに機械的に作成する景気の基調判断を「改善を示している」のまま据え置いた。8カ月連続で同じ判断とした。
一致指数を構成する10項目のうち集計済みの8項目をみると、5項目が下落、3項目が上昇要因となった。自動車部品などで、生産と出荷ともにマイナスに寄与した。卸売業の販売額も低下した。
2~3カ月後の景気を示す先行指数は3.9ポイント低い97.4だった。悪化は2カ月ぶり。円安や原材料価格の高騰で物価上昇が続いており、景気の先行きに下振れリスクとなる可能性がある。