9月消費支出2.3%増 4カ月連続プラス、サービス伸び
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総務省が8日発表した9月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は28万999円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.3%増加した。プラスは4カ月連続。新型コロナウイルス感染対策の行動制限がなかったことで外出が増え、旅行関連のサービス消費などが伸びた。
消費支出を構成する10項目のうち5項目で増加した。「教養娯楽」は12.6%増と目立って伸びた。宿泊料が2.8倍、国内パック旅行費が2.7倍になった。前年に東京都などで緊急事態宣言が出ていた反動もある。「交通・通信」は8.8%増で、鉄道運賃が2.3倍、航空運賃が5.6倍に伸びた。
「食料」は1.2%増で、外食が28.1%増だった。酒類は19.1%増。10月の値上げをにらんだ駆け込み需要もあったとみられる。
消費支出全体はコロナ前の2019年9月と比べると9.6%少ない。当時は消費税率の引き上げ前の駆け込み需要があった。
同日発表した22年7~9月期の消費支出は月平均28万5429円で、前年同期比で実質3.6%増えた。増加は3期連続だった。
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