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経常収支1年6カ月ぶり赤字 12月、原油高で輸入額最高

(更新)

財務省が8日発表した2021年12月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支は3708億円の赤字となった。赤字となるのは20年6月以来、1年6カ月ぶりとなる。原油高などを受けて輸出から輸入を差し引いた貿易収支が赤字に転じたことが響いた。

経常収支は貿易収支や外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成する。

貿易収支は3187億円の赤字。前年同月は9650億円の黒字だった。エネルギー価格の高騰を背景に、輸入が8兆1159億円と44.8%増えた。輸出は18.7%増の7兆7972億円だった。輸出入ともに金額は過去最高となる。

サービス収支は3213億円の赤字で2.7%拡大した。輸入量の増加を受けて、海上輸送で運賃の支払いが増えた。サービス収支のうち、訪日客の消費から日本人の海外旅行での消費を差し引いた旅行収支は151億円の黒字だった。新型コロナウイルス禍の長期化で訪日客数が低迷し、低い水準が続いている。

第1次所得収支は3988億円の黒字で30.5%縮小した。12月は日本企業に投資した海外投資家に対する配当金の支払い月に当たる。収益環境の改善で配当金の支払いを再開した企業が増えたことなどにより、証券投資収益の赤字幅が拡大した。

21年通年の経常収支の黒字は15兆4359億円となり、20年比で2.8%減った。縮小は4年連続となる。エネルギー価格の高騰で貿易収支の黒字が縮小したことが響いた。

貿易収支の黒字は1兆7538億円で41.7%減った。輸入は80兆5186億円で25.1%増えた。輸出は22.1%増の82兆2724億円で過去最高だった。

サービス収支は4兆2793億円の赤字で14.6%拡大した。訪日客の減少で旅行収支が2081億円と62.5%減った。テレワーク利用の拡大に伴うセキュリティー対策などで海外企業への支払いが増え、通信・コンピューター・情報サービスの赤字も拡大した。

第1次所得収支は20兆3811億円の黒字で6.4%増えた。海外子会社からの配当金の受け取りが増えたことが背景にある。

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