情報銀行のデータ拡大検討 総務省、病歴など想定
総務省は7日、本人の同意を得て個人データを預かり、使いたい企業に提供する「情報銀行」について、認定を受けて取り扱える健康・医療分野のデータの範囲を拡大する検討を始めた。病歴を含む健康診断の情報などを想定。有識者の作業部会で課題を整理し、来春に方向性をまとめる。
現在の認定制度では、体重や体温、血圧、脈拍などに取り扱いデータが限られているが、健康・医療分野の個人情報は事業に使いたい企業が多いため、範囲を拡大する検討に着手した。
ただ個人への偏見が生じかねない健康・医療分野のデータが利用者の意図に反して流通した場合、深刻な問題が発生すると懸念する。どこまで範囲を拡大するかが大きな論点になりそうだ。
情報銀行の事業は、IT企業の業界団体が政府の指針に基づいて認定しており、大手信託銀行などを認定済みだ。個人データを提供した利用者は対価を受け取れる。〔共同〕
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