「与党とも協議を進めたい」玉木雄一郎・国民民主党代表
総理番が選ぶ「きょうの一言」(2月7日)

「我々はぜひ政府とも与党とも重要なテーマについて具体的な協議を進めていきたい」(2023年2月7日、国会内で記者団に)
国民民主党の玉木雄一郎代表は政策を推進するため自民、公明両党と3党で協議する場を設けてほしいと改めて主張した。国民民主が最重視する賃上げや少子化対策のほか、カスタマーハラスメントやヤングケアラーの分野を例示した。
直前に面会した岸田文雄首相に同様の要望を伝えたと紹介した。玉木氏によると、首相は「公明党の意向も聞いたうえで連絡する」と答えたという。
玉木氏が3党による議論を求めるのは初めてではない。3党は22年3月、原油高対策を巡り実務者による協議を始めた。燃料高を受けた支援の拡充など政策の一定の前進につながったとの見方はある。
国民民主はその後も3党での話し合いを要請した。22年11月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で議論する場面はあったが恒常的な枠組みには発展していない。
政策決定への関与度が強い与党との接点が薄れると、野党の国民民主が掲げる政策の実現は遠のきかねない。政権の不祥事追及からは距離を置くだけに注目を集める機会が減る懸念も出る。玉木氏は今後も自公国の協議を働きかけるとみられる。