岸田首相、クック諸島首相と会談 太平洋諸国と関係強化

岸田文雄首相は7日、首相官邸でクック諸島のブラウン首相と25分ほど会談した。「日本とクック諸島は太平洋で結ばれた重要なパートナーだ」と述べた。自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて協力を進めると一致した。
日本はこれまで経済分野や気候変動問題などで支援を進めてきた。ブラウン氏は日本による支援に謝意を示し「協力をより強化していきたい」と語った。
両首脳は東京電力福島第1原子力発電所のALPS(多核種除去設備)処理水の海洋放出について意見交換した。岸田首相は「人の健康や海洋環境に悪影響を与えるような形での放出は認めない」と話した。
クック諸島は2023年から太平洋の島しょ国とオーストラリア、ニュージーランドで構成する太平洋諸島フォーラム(PIF)の議長国を務める予定だ。24年の太平洋・島サミットに向けて協力することを確認した。
首相は同日、首相官邸でPIFの代表団と会談した。