株価上昇「跳ね方すごい」 麻生財務相が言及

麻生太郎財務相は7日の閣議後の記者会見で、日経平均株価が一時3万円台を回復したことに「跳ね方がすごい」と述べた。支持率が低迷していた菅義偉首相の退陣表明を受けて自民、公明両党の連立政権が継続するとの見方から株価が上昇している、との市場関係者の見解を紹介し「経済とは関係ない。思惑とか、そういう話になっている」と指摘した。
「株は思惑で上がったり下がったりする。市場動向は常に注視しないといけない」とも語った。
自民党総裁選についても発言した。経済・財政運営を巡り「経済再生と財政の健全化を両立させなければいけない。歳出、歳入の両方の面を考えて取り組んでいってくれる人が一番良い」と強調した。
総裁選への出馬を表明した岸田文雄前政調会長が数十兆円規模の経済対策の必要性を主張していることに「実態を見ながらよく考えてもらわないと簡単には乗れない話だ。闇雲に言われても何に使うかわからないので答えようがない」と話した。
出馬する意向の河野太郎規制改革相の評価については言及を避けた。「閣僚が閣僚に対する批判をこの場で言うのは考えにくい」と述べた。河野氏は麻生氏が会長を務める麻生派に所属している。