食料安保、最後はイモ頼み 不測の事態に乏しい備え
ニッポンの統治 第2部・空白の危機感③
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「小麦が輸入できなくなっても、余っているコメで代替できる」。ロシアのウクライナ侵攻が始まったころ、農林水産省幹部はこう語っていた。
コメは政府備蓄が年間需要の1割超にあたる100万トンほどある。問題は長く食料調達が難しくなる深刻な事態への備えだ。2012年策定の「緊急事態食料安全保障指針」は1日の供給量が1人2000キロカロリーを下回る最悪の場合の対策を「熱量効率が高い作物などへの生産の転換」と...
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例を見ない危機が頻発する時代に、ニッポンの統治の劣化が目立ちます。機能不全の在りかを検証し、修復の道を探ります。