前首相秘書官は「言語道断」 経産相、役職当面充てず

西村康稔経済産業相は7日の閣議後の記者会見で、経産省出身の荒井勝喜前首相秘書官による同性婚を巡る差別発言について「言語道断」と述べた。4日付で経産省の大臣官房付とし「後任の秘書官への引き継ぎやサポートに徹してもらう」と語り、当面は役職を与えない考えを示した。
西村氏は「発言は許されるものではない」と指摘した。6日に荒井氏と話をして「猛省するよう伝えた。引き続き国家公務員として責任ある言動をしてもらいたいと強く求めた」と明らかにした。「(荒井氏は)不適切な発言があったと反省していた」とも説明した。
荒井氏は21年10月に経産省商務情報政策局長から首相秘書官に就いた。同性婚を巡る差別発言で更迭された。