後藤田正純氏、徳島知事選に出馬表明　自民2人目で分裂

自民党の後藤田正純前衆院議員（53）は6日、任期満了に伴う4月の徳島県知事選に無所属で立候補する意向を表明した。自民党の三木亨参院議員（55）=比例代表=も出馬を明言しており、保守分裂の構図となる。現職で5期目の飯泉嘉門知事（62）は同日の年頭記者会見で自身の対応を明らかにしなかった。

徳島市内で記者会見した後藤田氏は「培った経験や人脈を徳島県にささげたい」と語った。県民の声を幅広く聞くとして、自民を含む各党には推薦を求めない考えを示した。三木氏は自民に推薦を申請している。

知事選への態度表明は2人目で、他に共産党が候補者擁立を検討している。飯泉氏は会見で知事選対応を問われ、感染症対応や経済対策を念頭に「県民に安心を感じてもらってから考える」と述べるにとどめた。

後藤田氏は東京都多摩市出身で、会社員を経て2000年衆院選で初当選し、内閣府副大臣などを歴任した。21年衆院選は徳島1区で敗れ、比例復活で8回目の当選。5日に衆院議員を辞職した。大叔父に後藤田正晴元副総理を持つ。〔共同〕