新安保戦略「1年かけ策定」 首相の所信表明
岸田文雄首相は6日の所信表明演説で外交・防衛の基本方針にあたる「国家安全保障戦略」を「おおむね1年をかけて策定する」と表明した。「防衛大綱」や防衛費の見積もりなどを決める「中期防衛力整備計画」も同時改定する。
現行の安保戦略は第2次安倍晋三内閣だった2013年12月にまとめた。岸田首相は新たな戦略について「敵基地攻撃能力も含めあらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」と強調した。
中国には「主張すべきは主張し責任ある行動を強く求める」と語った。「共通の課題には協力し建設的かつ安定的な関係の構築を目指す」とも唱えた。
バイデン米大統領との首脳会談に関しては「できるだけ早期に訪米する」との意向を示した。