少子化対策拡充へ新会議　岸田首相が小倉少子化相に指示

岸田文雄首相は6日、首相官邸で小倉将信少子化相と面会し、少子化対策の拡充策を練る新たな会議の設置を指示した。関係省庁や有識者のほか子育ての当事者や若者らで構成する。1月中に初会合を開き、3月末に政策の提言をまとめる。こども家庭庁が発足する4月以降に具体策を詰める。

小倉氏が面会後に官邸で記者団に明かした。首相は①児童手当を中心とする経済的支援の強化②全ての子育て家庭を対象としたサービスの充実③育児休業の拡大を含む仕事と育児の両立支援――を検討するよう伝達した。

新会議には内閣官房や内閣府、文部科学省、厚生労働省の局長級が参加する。首相も節目で出席する。

首相は4日の年頭記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と話した。子ども関連予算の将来的な倍増を表明しており、工程表や財源の確保が課題となる。

政府は6月に決める経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）の策定までに子ども予算倍増に向けた大枠を示す。