安倍元首相の追悼演説、立民・野田佳彦元首相で調整
自民党が打診へ

自民党は5日、安倍晋三元首相への国会での追悼演説について立憲民主党の野田佳彦元首相に打診する調整に入った。8月の臨時国会で自民党の甘利明前幹事長が担う案を検討していたが、与野党から異論が出たため先送りになっていた。
野田氏は9月27日の安倍氏の国葬に参列した。BSテレ東番組では「元首相が元首相の葬儀に出ないというのは、私の人生観から外れる」などと語っていた。
自民党の高木毅国会対策委員長は9月29日の与野党の国対委員長会談で、追悼演説を今国会でしたいと野党側に提案した。
立民の泉健太代表は10月5日、国会内で記者団に野田氏への打診案に関して「岸田政権への批判を回避するために立民所属の国会議員を利用するのなら大きな間違いだ」と述べた。「政府・自民党でどう話し合っているかを踏まえて慎重に考える」とも話した。