岸田首相「4月の統一地方選で成果を」 自民党役員会
茂木幹事長、衆院3補選「すべて勝利」
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自民党総裁の岸田文雄首相は5日、4月の統一地方選について「与党としてしっかりした成果を出していきたい」と述べた。国民に最も近い選挙だと指摘し「わが国の民主主義にとって重要な選挙だ」と話した。
党本部で開いた今年初の党役員会で語った。茂木敏充幹事長はその後の記者会見で、4月に千葉5区、和歌山1区、山口4区で実施される見通しの3つの衆院補欠選挙に関して「全ての選挙区で勝利するよう取り組む」と強調した。
立憲民主党の泉健太代表は5日のBSフジ番組で次期衆院選について「今年あると思う。150の小選挙区で勝てる環境を早期につくりたい」と語った。比例代表とあわせて「200議席をうかがう態勢を急ぎたい」と唱えた。
共産党の志位和夫委員長は5日の第7回中央委員会総会で統一地方選に触れた。「岸田政権の大軍拡と暮らし破壊の政治にノーの審判を下す重大な戦いになる」と訴えた。「大軍拡をやるなら国民の審判を仰ぐべきだ」とも主張した。
志位氏は通常国会で反撃能力の保有への反対で他の野党と連携する考えを表明した。記者団に「岸田政権の大軍拡を許さないという一点で協力を呼びかけたい」と話した。
4月の補選は千葉5区が政治資金規正法違反の罪で略式起訴された薗浦健太郎氏(自民党を離党)の議員辞職、和歌山1区が過去5回連続当選した岸本周平氏(国民民主党を離党)の知事選立候補に伴い実施する。山口4区は安倍晋三元首相の死去を受けた補選になる。