国際観艦式に韓国参加 首相、北朝鮮の核「容認せず」 - 日本経済新聞
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国際観艦式に韓国参加 首相、北朝鮮の核「容認せず」

(更新)

岸田文雄首相は6日、神奈川県沖の相模湾で国際観艦式に出席した。海外から米国をはじめ12カ国の艦艇18隻などが参加した。韓国の艦艇も加わった。日韓は防衛当局の関係改善につなげる。首相は訓示で北朝鮮の核・ミサイル開発に触れ「断じて容認できない」と強調した。

日本での開催は20年ぶりとなった。国際観艦式とは別に自衛隊が行事として開く観艦式に海外艦艇を招く場合もある。これを含めると韓国艦艇の参加は2015年以来7年ぶりになった。

首相は「安全保障の日本の取り組みは透明性をもって国民、国際社会に丁寧に説明する。各国も透明性をもった説明に努めてほしい」と呼びかけた。

日韓の防衛当局は18年以降に関係が冷え込んだ。韓国が開いた国際観艦式で海上自衛隊に旭日旗を掲揚しないように求め、日本は参加を取りやめた。同年には韓国海軍が自衛隊機に火器管制レーダーを照射する事件が起きた。

防衛省は19年の観艦式に韓国を招待しなかった。最終的に台風の影響で中止になったが、中国艦艇などは来ていた。

北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を踏まえ、日米韓3カ国は共同訓練などを重ねる。

日韓は2国間の懸案を話し合って関係を正常に戻す取り組みも進める。首相は11月中旬に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と対面で協議する調整に入った。

首相は防衛力の強化へ「ルールを守らず他国の平和と安全を武力の行使や武力による威嚇で踏みにじるものがあらわれる事態に備える」「艦艇の増勢、ミサイル対処能力の強化、自衛隊員の処遇改善は待ったなしだ」と述べた。

国際観艦式は各国の海軍などと信頼を醸成し、地域の平和と安定を実現する目的で催した。西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)に合わせた。米国とフランスの航空機計6機も登場した。自衛隊は艦艇20隻や航空機27機などを出した。防衛省はウクライナに侵攻したロシアを除くすべてのWPNS加盟国を招待した。中国海軍は艦艇を派遣しなかった。

首相は国際観艦式のあと、米原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦した。米側から説明を受けた際、中国の最新型の空母も話題にのぼった。

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