ノババックス社ワクチン、18日に承認審議 国内4例目
厚生労働省は4日、米ノババックス社が開発した新型コロナウイルスワクチンについて18日に専門部会で承認の可否を審議すると発表した。承認されれば国内で4例目となる。
ノババックスのワクチンは武田薬品工業が2021年12月に承認申請していた。武田が技術移管を受け、国内での生産や流通を担う。政府は22年の初頭からおおむね1年間で1億5000万回分の供給を受ける契約を武田と結んでいる。
既に欧州連合(EU)やカナダが使用を認めている。臨床試験(治験)では、18歳以上を対象に2回接種して約90%の発症予防効果を確認した。3回目は米ファイザー製や英アストラゼネカ製との交互接種で、ウイルスの働きを妨げる抗体の量が増えた報告もある。
ウイルスのたんぱく質の一部(組み換えたんぱく質)を免疫の活性化を促す物質とともに投与する。B型肝炎ウイルスのワクチンなどで実用化している手法だ。冷凍せず冷蔵で保存できるため管理しやすい特長がある。
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